お知らせ:2020年より、ビジョンクリエーション協会の心理学講座を新たに開講します。心理学に興味のあるかた、復習をされたい方、お気軽にお問合せくださいね!

キャリアアンカーってそもそも何ですの?

こんにちは。

心理セラピスト きくちかなこ です。

さて。

昨日のブログにアップした『キャリア・アンカー』について、詳細を説明したいと思います。

アセスメントのチェック方法については、Web上で簡単に出来るようにしようと思っていますので少々お待ちくださいね。

皆さまもご自身の資質が何か、、、一度振り返ってみてくださいませ。

そしてもう一つ。私の学びにお付き合いください。

 

キャリア・アンカーとは?

 

キャリア・アンカーとは、キャリアを決定するにあたって、何かを犠牲にしなければならないときに、どうしても諦めたくないと感じた能力・動機・価値観のこと。※キャリアアンカー~セルフアセスメント~ エドガー・H・シャイン著

 

自分のアンカーを知らないままだと、周りに言われるがまま、従うまま、つまらない仕事などに引き込まれてしまい、「本当の自分ではない」と感じ満足な仕事・人生が送れなくなるということも。。。

シャイン博士によって、ほとんどの人が以下8種類のいずれかにあてはまるということがわかってきているそうです。

自分自身の優先順位を決めるためのガイドラインってことで十分だと思います。自分はどれがしっくりくるのか、一度予想してみてくださいね。

 

専門・職能別能力
ある特定の専門分野・職能分野に関する能力。その領域において自分の技能を応用し、技能を常に高いレベルに向上し続ける。自分のもてる技能を実践し、仕事で専門領域について調整し続けることができるとき、もっとも喜びを感じることが出来る。自分の専門分野・職能分野であれば、他者を管理することもいとわない。しかし、マネジメントそれ自体にはあまり興味を持たない。

 

経営管理能力
組織の中で高い地位につき、部門を超えて人々の努力を統合し、担当ユニットの成果に責任を持つ。結果全体に責任を持ちたい、重責を担いたいと思っている。また努めている組織の成功と自分の仕事を重ね合わせている。出来るだけ早くジェネラリストの仕事につき、重い責務に対処するために必要な分析能力、対人スキル、対集団スキル、情緒能力などを基礎とする自分自身の管理能力に依拠して、組織やプロジェクトに成功をもたらしたいと思う。

 

自律・独立
自分の仕事を自分なりに定義したい。なにより自由でいたい、キャリア上のことは自分の好きなようにやりたいと思っている。伝統的組織の業務でもこの種の自由が十分に認められていることがあるが、このアンカーを持つ人は自営業とか自律性の高い職務を選ぼうとする。組織にどうしてもとどまらなければならないときでも、業務時間と仕事のやり方については、柔軟性のある仕事を担当したいと思う。また、自律性を維持するために、昇進や出世の機会を断ることもある。

 

保障・安全
雇用の安定、職務や組織での勤続を望む。最も大きな関心事は、キャリアが安定しているという感覚が得られ、安心できるということ。財務的保障(年金や退職プラン)と雇用の安定、すぐに仕事が見つけられる地域に在住するといった意味での地理的安定を中心に表れる。安定を得るために、雇用継続と引き換えに会社に対して忠誠を誓い、雇用主が求めることをなんでもする覚悟を持たなければならないかもしれないが、才能に恵まれれば高い地位にまで到達することも。そもそも仕事の中身や地位にはあまり関心を持たない。

 

起業家的創造性
リスクテイクし障害を乗り越えていく自分の意欲と、自己の能力だけに頼って組織や企業を創造する。将来の可能性を探ったり、必要なことを学習している間は、組織に勤めて誰かのもとで働くこともあるが、自分でもやれると思えばすぐに自発的に飛び出す。能力の証として、自分の企業が財務的に成功することを望む。自分自身の価値を企業規模と会社の成功の度合いで図ろうとする。究極の成功を求めて、キャリアの至るところで起こるたくさんの失敗にも辛抱できる。

 

奉仕・社会貢献
世界をよりよくすること、環境問題を解決すること、人々に調和をもたらすこと、誰かを助けること、安全性を向上させること、新製品を通じて病気を治すことなどといった、何か価値あるものを実現できる仕事をする。それがために組織を変わらなければならなくなったとしても、この機会を求め続ける。価値を実現できる仕事の機会が奪われるのであれば、異動や昇進を自体することもある。

 

純粋挑戦
解決不可能と思われる問題を解決すること、強敵に打ち勝つこと、困難な障害を乗り越えることなどに取り組む。純粋にチャレンジングな活動を知的労働に見出す人や、倒産しかけてすべての資源を使い果たしたクライアントにしか興味のない戦略コンサルタントなど。またスポーツ選手や、販売など競争にチャレンジを見出す人も。新奇性、多様性、困難が目的であり、艱難な事であればすぐに飽きてしまう。

 

生活様式
自分個人のニーズ、家族のニーズ、キャリアからの要請にバランスをとり、それらを統合する。生活の主要な部分がすべて、全体的統合に向けてまとまりあうことを欲し、それゆえ、統合の達成に必要な柔軟なキャリアを求める。成功とは、単なるキャリア上の成功ではなく、より広い意味での定義。人生全体をいかに生きるべきか、どこで身を落ち着かせるか、家族の状況をどう扱っていくか、いかに自分を発達させていくか。配偶者のキャリアを軸にして自分のキャリアを組み立てることも。
※参考:キャリアアンカー~セルフアセスメント~ エドガー・H・シャイン著

 

いかがでしょう?
「あ!これ自分かも!」というもの、なんとなくしっくりくるものありました?
チェックをやってみると、「お!?」と思うものが当てはまっていたりします。
自分ではなかなか気づかないもの、、、ですね。

 

私、「専門・職能別能力」と思っていましたが、結果「純粋挑戦」でした。

 

このキャリアアンカー、「これだったから仕事変えなきゃ!」っていうものではありません。
今の仕事をどう捉えて向き合っていくか、その時に自分のアンカーも踏まえて考えることが出来ると「こんなはずじゃ」を防げるかもしれません。

 

シャイン博士のキャリアアンカー、キャリアコーン、キャリアサバイバルについて、自分なりに砕いていき、実践に活かせるように発信したいと思います。
もちろん、シャイン博士だけでははなく、たくさんの理論家さんたちのポイントをピックアップし、現在の会社さんに必要な情報を使える形で発信出来ればいいな、と。

 

そんなこと考えつつ。
夜は冷え込んできますね(・・;)
足が冷える、、、ということは、やはり筋力不足ですな。。。

 

>