こんにちは。
心理セラピスト きくちかなこ です。
今月、プチセミナーを実施するので、その準備に頭がグルグルしています。。。伝えたいことが沢山すぎて、その中でどれかに絞るために心を鬼にしているところです。
初めて会う人にアレコレ言われたって、頭に残りませんからね。とはいえ、興味を持っていただくためにも脳細胞フル回転して考えています。
前回、前々回に引き続き「基本的傾聴」シリーズ。・・・勝手に自分でシリーズ化しています(^^;
職場で「上司と面談」ってしますよね?
例えば、期や年度の変わり目、ボーナスなど査定時期などなど。面談される社員側の話、面談する上司側の話、それぞれの立場から色んな胸の内を聞いてきました。
というより、皆さん、、、悩みに悩んでいてどうしようもなくなったから聞いてほしい、、、とこちらから何も言わないけど「ちょっと聞いて」とお話してくださっていました。
「そんな苦になるようなこと、何のためにやってるの?」と聞いてみると、する側される側共通の答えが返ってきました。
「会社からやれって言われるから仕方なしに」
なんじゃそれ。。。
世の経営者さん、幹部の皆さん、きちんと社員に想いが伝わっていない、もしくは経営者さんや幹部さん自身に想いがない、って状態を社員さんたちは無意識の状態で世の中にさらけ出しちゃってますよ(-_-;)
よくよく話を聞いてみると、これまたする側される側共通の想いとしたら
「時間のムダ」
っていう認識が根底にありました。
これらのことから往々にして分かることは、「組織が組織になっていない」ということ。
まとまり?チームワーク?など程遠く、それぞれが言われたことだけなんとなくやっているだけだったり、目標など見えないまま、ヘタすれば目標などないままただ流されているような感じ。。。
ショックなことではあるけど、けど、現実そんな会社さんが多いんですよね。
する側される側、双方の意識が低すぎっっ!!
と断罪するのは簡単ですが。
まずはする側の意識を改善しましょう。そうじゃないと、される側が心を開いてくれることはまずないです。
そのコツというかポイントとして。。。
- CAN :出来ること
- MUST:しなければいけないこと
- WANT:したいこと
を意識して、部下の人となりに興味を持ってお話を聞いてください。
成果云々に焦点をあてるのではなく、目の前にいる部下その人自身に興味を持っていただきたい。
「どんなことを考えているのかな」
「この問題が起こっていたときどう感じていたんだろう?」
「もしこの問題を解決するとしたら何が出来ると感じていたんだろう?」
などなど。
人に焦点をあてて話を聞いていると、話している側は嬉しくなります。「自分のことを理解しようとしてくれている」と。そうなると、自然に上司に対しても心を開いてくれるようになります。
ただですね、、、やり方だけ真似てもダメです。話する側の心の状態次第です。
本当に心の底から、目の前にいる部下の仕事面のキャリアはもちろんのこと、人生をよりよくするために何か力になれるのであれば、、、それくらいの気持ちは最低限必要です。
心を閉ざしている人から「心を開いて話をしろ」と言われても、何一つ響きませんよね。逆に頑なに扉を封印することになりかねません。
「そんなこと部下全員にやってたら自分が耐えられないよ~」
と思っている方。
まだ、「自分も部下も組織も社会もみんなが良くなる」ということにコミットしてないのでは?
心理学的に見るなら「いい人」であるために自分を演じている部分があるのではないでしょうか?
一度厳しく「なぜ耐えられない?」「なぜ出来ない?」を何度も繰り返して自問自答してみてくださいね。どこかで「あ!!」と気付きがやってくると思います。これが変化の大チャンスです♪
時間的にも精神的にも、会社の中間層っていうのは一番キツイ立場だと思います。そういったこともさらに上に相談してしかるべきです。そして会社の上層部が現状を把握し改善出来ることはしていく、分担できるところはフォローする等動くものです。
はっきり言いますが、精神的負担を下に廻しているような会社は腐っておられます。私の個人的見解です。経験上述べています。
この先どうするかはお考えいただくとして。。。
今日お伝えしたかったことは、『相手の人間自体に興味を持って話を聞く』ということです。
もちろん、キャリコン勉強の中でもイヤってほど出てくる事柄です。カウンセリングの基本中の基本です。
では、第三の問い、、、
「相手を自分の思い通りにコントロールしようと思っていませんか?」
「相手の人間性までを自分の思い通りにしようとしていませんか?」
です。